喉につかえたサーベルを噛み砕きながら、シャチが海から這い出してきた。

そこへ1匹のこぞぅが攻撃を受けて飛ばされてくる。

シャチはそれを巨大なアイアンクローで掴み水際に引き込もうとする。
動けないこぞぅを食うつもりだ。

再び大口を開けると、何者かがこぞぅの傘を奪い
シャチの口につっかえ棒のように押し込んだ。

力が緩んだアイアンクローからこぞぅが転げおちると、そこにはあのペンギンが立っていた。

問いに答えることもなく、ペンギンは武器も持たないまま戦闘の中に飛び込んでいった。


眼帯をしているペンギンがあるこぞぅを追い詰めていた。
この群れで一番強いエースだ。
そいつの斧にこぞぅが押し負けそうになっている。
もう眼前に刃が迫っていた。

そこへ丸腰のペンギンが頭越しに飛び込んでくると、眼帯のペンギンを後ろから羽交い締めにし
プロテクターを上に跳ね上げる。
すかさずこぞぅはペンギンから斧を奪い、柄であらわになった腹を思い切り突いた。

その場にうずくまる眼帯のペンギン。

こぞぅは奪った斧を援護してくれたペンギンに放った。

それを手に取ると、先程まで死の淵にいたペンギンに力がみなぎる。

一方、エースを失った群れは崩れはじめた。