その後3日ほど降り続いた大雨が止んだ。
ペンギンはまだ同じ場所に倒れていた。
死んでいるわけではない。
しかしその目に涙も輝きもなく、ただ自失していた。
立ち上がることも出来ず、さりとて死ぬことも出来ず。
こぞぅは久しぶりに尋橘の部屋で酒を共にしていた。
「雨も上がったしな、あんなところでもそろそろ人も出てくるだろうし
一旦保護って形で回収したほうがいいかもしれないなぁ」
本当は自ら立ち直ることを待っていた両者だが、さすがにあの様を見かねていた。
「よし!それじゃぁ朝になったら迎えに行くか。
抵抗する元気があればそれでよしだが、おとなしくしてるようなら
しばらく安全なところで休ませてやるさ」
尋橘の部屋からの帰り道、こぞぅがフラフラを川沿いを歩いていると
ペンギンが水際に立っているのが見えた。
ようやく元気になったのかと思い、しばらく様子を伺っていると、
もう1羽川から上がってくる、と思ったら次々と頭にフックのついたペンギンが上がってきた。
少し今夜は飲みすぎたようだ。
こぞぅはそう思い、その場で寝ることにした。