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その夜も、いつもの自販機置き場にこぞぅはやって来た。が、やはり男の姿は無い。 再び“自宅”を訪れると先程と様子は一緒だった。 こぞぅが近づくと男は壁際を向いたまま軽く2〜3度咳をした。風邪でもひいたのだろうか。 そして誰にともなくつぶやいた。 「なぁ、相棒はまだあそこで待っててくれてるかなぁ。近頃行ってねぇからヘソ曲げてねぇかなぁ・・・」 寝言だろうか。 こぞぅは一旦自販機の所に走って行って、“相棒”のワンカップ酒を3本持ってまた戻ってきた。 それを男の寝ているそばに置くと、そのままその場を後にした。 |