翌日の昼、こぞぅは昨晩の事を気にして男の“自宅”を訪れた。
昼間とはいえ薄暗い公衆便所兼“自宅”の中。壁際に男が寝袋にくるまって横たわっていた。
こぞぅの気配に気付かないのか、男は起きる様子はない。
なにかよほどつらい事があったのか、あるいは疲れているのか。
いずれにしろそっとしておこうと、こぞぅはそのまま退散した。