それ以来、こぞぅは度々その場に来ては男と酒を楽しんだ。

男はこぞぅに色々な事を話す。
いかに世間がくだらないか、いかに世間が冷たいか。
何よりそんな世の中で真面目に生きていかざるをえない事の哀れさを。

こぞぅはそんな事100も承知しているかのように、ただ淡々と男の話を聞いていた。

そんなこぞぅと居ると、男は不思議に話が止まらなくなってしまう。